部屋を覗く女
作者:松元千春 あの女を初めて見たのは、私が大学を卒業後、入社をきっかけに引っ越したアパートでのこと。証券会社で営業をすることは、文系の進路として特に可もなく不可もなくという感じ。夢なんて所…
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作者:松元千春 あの女を初めて見たのは、私が大学を卒業後、入社をきっかけに引っ越したアパートでのこと。証券会社で営業をすることは、文系の進路として特に可もなく不可もなくという感じ。夢なんて所…
作者:松元千春 「ママー!あの子に玩具とられたー!」 必死に訴える子どもの叫び声だった。はっと顔を上げると砂場で遊んでいるのは我が子一人。他の子は、ベンチに座る母親たちの前に集まるか、もしく…
原案:ぱず 執筆:佐和島ゆら 「地球消滅の危機!」 そんなニュースのテロップを見たのは、数時間前だった。私はバイトでテレビのある食堂で働いていた。見るつもりはなかったけれど、働いている…
作者:ぶきっちょ 最近、健太の様子がおかしい。 「変な声が聞こえるんだ」 と、ずっと言っている。 話によるとその声は、通学路にある廃墟の前を通るときに聞こえてくるらしい。 健太とは小1…
作者:朧塚 闇の占い師の噂を聞いたのは、いつだったか。 大学に入っての僕は、何をするアテも無くブラブラしていたと思う。 入ったサークルは、オカルト研究会という謎のサークルで、実際には映画…
作者:朧塚 レイカは僕にある美食店に連れていくと言ってくれた。 付き合ってから、三年目のお祝いなのだそうだ。僕とレイカが付き合った日は、丁度、僕の誕生日であり、付き合った記念日は僕の誕生日…
作者:朧塚 僕とアスカと、ヨシキの三名は、あるサークルに所属していた。 大学も三年になって、三人共、それぞれが就職に関して悩んでいた。ヨシキは大学院に入ると言っている。アスカは服飾関係の仕…
原案:ぱず 執筆:佐和島ゆら 気に入っていたシャツだった。それを汚してしまった。作業には手慣れているけれど、完璧というわけではない。汚れることはまま、あるだろう。だがやっかいなことにその汚…
原案:ぱず 執筆:佐和島ゆら 第一節「ひとりだけの部屋」 血を吐き出す。血というのは真っ赤だと思ったが、意外と黒い。 優香の白いワンピースは血に染まった。 驚き、震える瞳…
むちゃぶり:ぱず 執筆:佐和島ゆら 柔らかな布団に顔を押しつけられる。そのシーンに出くわす度に、桑原里桜(りお)はため息をつきそうになった。まただ、またこの夢を見ている。 里桜のため息を…